猪垣の家O邸 2006.4竣工

猪垣のO邸

2006.04

若いご夫婦の新居です。
建物に興味を持たれているご夫婦で、平面計画の骨格や外壁に木材を使うことは施主自らの提案によるものです。居間の吹き抜けや無垢材の床板など豊かな空間の反面、メンテナンスに手間取る空間も快くご理解して頂き楽しく仕事をさせて頂きました。

大切にしていること

空間的に豊かであることは、ご依頼主が設計事務所に仕事を依頼をする理由の一つだと思います。しかし当事務所の建物は一件普通の形をしていることが少なくありません。これは地域の自然や風土に根ざした空間にこそ本当の豊かさが宿ると考えているからです。
またドラマに出てくるようなオシャレな空間を望んでいても、実際は頻繁にメンテナンスが必要であったり、高額な光熱費がかかる建物は通常は許容できません。当事務所はデメリットも説明し、ご依頼主に納得して頂いた上でご希望を取り入れています。